先に感想をひとことで述べると、「本当に素晴らしかった☆☆☆」です。


▽公式トレーラー
<あらすじ:LBFFより>
スペイン人の医師ハビエルは、仕事で訪れたコロンビアのカリでサルサスクールのオーナーであるアンジ―に心奪われる。彼女は世界で最も有名なサルサショー「デリリオ」のオーディションに挑むべく生徒たちと日夜練習に励んでいた。決して交わることのなかった二つの人生が再び交差したとき、誰もが踊る街が愛と情熱に染まる!振付は明和電機とのコラボ「ROBOT!」等、世界的に活躍するスペイン人コレオグラファー、ブランカ・リーが手掛けた。
…というわけで、あらすじだけを読むと、よくある青春ラブコメ系ダンス映画か?と思ってしまいますが、ストーリー的にも設定的にも、ぜんぜんムリヤリ感はなく、自然体で好感のもてる仕上がりになっていると思います。
私の場合、身の回りにコロンビア人の友人、コロンビア好きな日本人の友人も多いので、ちょっと「コロンビアひいき」なところがあるのは否定しませんが(笑)
それを差し引いても、歴代のサルサ映画の中でもTOP3に入るくらい、クオリティが高いと思います。
▽主人公"アンジー"役 カロリーナ・ラミレスのメッセージ
劇中で見事なサルサを披露した主演のカロリーナ。
出身が作品の舞台であるコロンビア・カリということもあり、カリスタイルの動きがカラダに染みついているんでしょうね。
演技もお上手だし、上品な美しさがあって、今後の活躍が楽しみな女優さんだと思いました。
ちなみに、ラテンアメリカの3大美女国「3C」ってごぞんじですか?
コスタリカ、チリ、コロンビア(Costa Rica、Chile、Colombia)なのですが、コロンビア人は本当に美女がめちゃ多いです。
▽撮影風景
クライマックスの空港シーンと、「デリリオ・ショー」のシーンは、とにかく迫力満点です。
セットが大がかりだし、ダンサーの数も多くて、よくまとめたな~と感心しました。
(ほんとは裏ではスゴク大変なことが発生しまくってたかもしれませんがw)
音楽も選曲が素晴らしいし、映画用に生バンドでリテイクしているので一切無駄がない上に、オリジナルよりも華やかになっていて、その音楽とダンスの融合っぷりが凄いです。
▽サルサダンサーたちのメッセージ
主人公アンジーの恋物語と同時に進行する、もう1つの主人公「カリ・スターズ」のメンバーたち。
彼らのようなハイレベルなダンス軍団が、カリ市内だけでも20~30も存在して、ショーに出るためのオーディションでしのぎを削っているというのだから、とてつもない世界ですよね。
映画公式サイト:http://www.ciudaddelirio.com/
なお、ラテンビート映画祭は10月24日~26日に大阪、11月7日~9日に横浜でも開催されます。
詳しくは公式サイトにて。
▽音楽について
カリのテーマといえばこの曲! グルーポ・ニーチェの名曲「Cali Pachanguero」。
曲の終盤の「Cali!!!」と叫ぶところは、なんど聴いてもテンションあがりますね(笑)
映画ではもちろんクライマックスシーンで使われてます。
劇中ではリメイク版が使われているので、オリジナルと対比して聴くと、さらに深く映画を楽しめると思いますよ。

かわいいですねー。ほのぼのしますねー
…って、
んー…んん?
これは……
メレンゲじゃね?(笑)
(気づいちゃった ^^;)
ま、それはさておき。
飼い主と思われる男性の声がやけにノリノリですね。
ご主人さまが、これだけテンションあがってると、きっと犬は途中でやめられないんでしょうね。
最後らへんで、ちょっと疲れてパタっと4本足に戻るところがツボでした。個人的には。
あと、スチュワートくんのボディムーブメントはなかなかのものですね!
【関連リンク】
>>パディさん(79)のサルサがキレキレすぎるとイギリスのテレビ番組で話題に


◆ 予告編
Latin Dream TRAILER from Digimoric productions on Vimeo.
Trailer of the film Latin Dream
予告編では「バーン・ザ・フロア」のような舞台上でサルサを踊るシーンも登場しています。
日本での公開予定情報はまだありませんが、すごくスタイリッシュでかっこよさそうなラテン映画なので、ぜひ劇場公開してほしいですね!!
◆ ヴァレリオ監督の前作「ALL YOU CAN DREAM」
【関連記事】
>>【サルサ映画】「カムバック!」が2014年10月25日から公開☆
うん。たしかにいい!
ニューヨークのダウンタウンにいそうなブラザー風でかっこいい!
そこにかぶせて、さらに関西風にアレンジしてみました。

【般若心経 関西弁(大阪弁)バージョン】
めっちゃ楽チンになれる方法を知りたない?
誰でも幸せに生きる方法のヒントやで。
もっと力を抜いて楽になるんや。
苦しみも辛さもぜんぶエエ加減な幻なんや。安心しぃ。
この世はもともと空しいモンなんや。
痛みも悲しみも最初からスッカラカンなんやわ。
この世は変わり行くモンや。
苦を楽に変える事やってできる。
汚れることもありゃ背負い込む事かてある。
せやから抱え込んだモンをホカす事もできるはずや。
この世がどんだけエエ加減なモンかわかった?
苦しみとか病とか。そんなモンにこだわるなってこっちゃ。
見えてるものにこだわったらアカン。
聞こえるものにしがみついたらアカン。
味や香りなんて人それぞれやん?
何のアテにもならへんで。
揺らぐ心にこだわったらアカン。
それが『無』ってやつや。
生きとったら色々あるわさ。
辛いモンを見ぃへんようにするのはムズいで。
せやけど、そんなもんその場にホカしたれや。
先の事は誰にも見えへん。
無理して照らそうとせんでええねん。
見えへんコトを愉しめばええやんか。
それが生きてる実感ってヤツや。
正しく生きるんは確かにムズいかもしれん。
せやけど、明るく生きるんは誰にかてできるんやで。
菩薩として生きるコツってのがあんねん。
苦しんで生きる必要なんてあらへん。
愉しんで生きる菩薩になりぃさ。
全く恐れを知らんくなったらロクな事にならへんけどな。
適度な恐怖かて生きていくのに役立つんやで。
でも勘違いしたらアカンで。
非情になれっちゅーワケちゃうねん。
夢や空想や慈悲の心を忘れたらアカン。
それができたら涅槃(ねはん…仏教で理想とする、仏の悟りを得た境地)はどこにだってあるんや。
生き方はなんも変わらへん。
ただ受け止め方が変わるんや。
心の余裕を持てば誰でもブッダになれるってこっちゃ。
この般若を覚えとき。短い言葉や。
意味なんて知らんでええねん。
コマいことはどうでもええねん。
苦しみが小っちゃなったらそれでええやんか。
嘘もインチキも全て認めてもぅたら苦しみはのぅなるで。
そういうモンなんやって。
今までの前置きは全部忘れてもええで。
せやけど、これだけは覚えとき。
気が向いたら呟いてみるんや。
心の中で唱えるだけでもええんやで。
ええか、耳かっぽじってよう聞きや?
『唱えよ、心は消え、魂は静まり、全ては此処にあり、全てを越えたものなり。』
『悟りはその時叶うだろう。全てはこの真言に成就する。』
心配せんとき。大丈夫やさかい。
なんか、、、
ええかんじに
ラテンフレーバーでた(笑)
昔、メキシコに行った時に、昼間っからビールやテキーラ呑みながら、ビリヤードに興じていたラテン親父たちがしゃべってた会話の内容って、おおざっぱに言うと↑こんな内容に近かったような気がします。(お気楽バンザイ主義的なイミでねw)
ちなみに・・・
ロック調の般若心経の現代語訳がTLに時々流れるけど、あまりにも超訳過ぎるような気がしてもう少し忠実な訳を探してみた。
http://t.co/16Kf2KPh2Q
にある岩手大のwebページは複数の訳例があって良い感じ。
— R.Ichimiya@毎日がえぶりでい (@ichimiyar) 2014, 7月 25
なんか他にも色んなバージョンがあるようです。
◆パブリックコメント募集の報道

これまで「風営法」を濫用して、クラブやダンス教室を規制してきたケーサツですが、「捜査がずさんすぎる!」という声も多く、先日おこなわれた大阪のダンスクラブ「NOON」の裁判では、裁判所からも「そんな捜査じゃダメでしょw」的な判決がでました。(判決はクラブ側の無罪)
こうした流れを受けての、今回パブリックコメント募集なので、ここぞとばかりにキチンと声を届けるべきかと思います。
友人と「ひどい法律だよねぇ」と、文句を言いあうだけではなく、しかるべきトコロに、しかるべきタイミングで意見を送りましょう!
とはいえ、「パブリックコメントって、何をどうアピールすればいいの?」という人も多いのでは?
そこで、あくまで参考としてですが、パブコメ例やネットの反応をあげてみますね。
◆パブリックコメントの書き方・意見の例
以前、当ブログで「全ダ連が風営法改正に反対する理由と、ネットの反応」をまとめた時のツッコミポイントも書きだしつつ、例をあげてみました。
“ダンスクラブにおけるセクハラやパワハラは「迷惑防止条例」で、つきまとい行為などは「ストーカー規制法」で問題の種類ごとにキチンと対応すればいいのではないでしょうか。ダンスをまるごと風営法で規制するのはおかしい。”
“未成年の風紀は「青少年保護条例」で、暴力団や反社会的勢力は「暴力団対策法」で取り締まるべき問題です。ダンスとの関連性に焦点をあてて、風営法で規制するのはおかしい。”
“ダンスは、公立学校の体育で必修科目となった健全なスポーツであり、文化・芸術活動です。1948年に制定された現在の風営法は、時代に合わない法律となっていますので、ダンスを規制から外す方向で見直してください。”
“大阪のクラブ「NOON」を摘発した際の、警察の捜査はずさんすぎます。風営法を盾にした別件逮捕を目的とした捜査手法はやめ、本質的に国民の利益と保護を実現するための丁寧で的確な捜査と法運営をのぞみます。”
※「Let’s DANCE署名推進委員会について」にて「私たちの求めるもの」が列記されています。そちらも参照してください。
パブリックコメントの中身・書き方は、あくまで皆さんの意見を書けばよく、決まったテンプレートや文字量の制限はないそうです。
文章も、敬体(ですます調)でも常体(である調)でもどちらでも構わないとのこと。
風営法改正のポイントが明確にわかる、CMC準備会 発起人代表兼事務局長 齋藤貴弘のインタビュー記事。パブリックコメント提出の際には、是非、参照して欲しい。 http://t.co/J8GnnOuq51 #風営法
— CMCopennetwork (@CMCopennetwork) 2014, 7月 27
風営法改正パブコメの参考に!
「風営法改正 BEFORE/AFTER」
https://t.co/Ub4167lGof
— 岩村健二郎 (@Quenchan) 2014, 7月 26
【追記】
大学院で法律の研究をしてる博士から、下記のコメントをもらったので、追記します。
“完全に表現の自由と、営業の自由に抵触していますよね。法律というのは、時代の流れに即して発展するのが苦手な子でして、慣習を守ることの方を重要視しています。だから、こういう法律が維持されるわけでして、、、、困りますね。
小学校の体育にダンスが含まれている、という点は抗弁として非常に有力だと思います。”
◆ネットの反応
続報。うおおお、これは論点ずらしを含め突っ込みどころ満載だ!全力でコメントを上げよう!
ダンス規制の緩和について意見公募 25日から2週間 - 朝日新聞デジタル http://t.co/ajohW7d51G
— 岩村健二郎 (@Quenchan) 2014, 7月 24
警察庁が、クラブなどでのダンス規制に関する世の中の意見を知りたがっています。有識者だけでなく、一般の人の意見も反映させましょう。締め切りは8月7日です → ダンス規制:25日からパブリックコメントを募集 - 毎日新聞 http://t.co/tWRQbKeQPA
— 尾村洋介 (@omurayosuke999) 2014, 7月 24
業界の人だけでなく一般から募るのはいい試みかも。この手の話は外の人からどう見えるかってのがやはり大事だと思う。外の人に受け入れられなかったら未来なんてないしね ダンス規制:25日からパブリックコメントを募集 - 毎日新聞 http://t.co/yZsv9vnKRV
— shigenori sugimoto (@shige1101) 2014, 7月 24
【ダンス規制にご意見を=緩和議論に反映-警察庁】http://t.co/aIdLIH6Vw5 意見も何も内容がおかしい。問題が起こらなそうなダンス活動とクラブを同列にするのはどう考えてもおかしい。てか「ダンス文化推進議員連盟」のメンバーが胡散臭さ過ぎ!よく考えて署名するように。
— おしえておしえて。。。 (@oshiete_2014) 2014, 7月 24
ダンス規制:25日からパブリックコメントを募集 - 毎日新聞 http://t.co/3q8008wHkp←「今月15日に有識者会議を設置し、業界関係者からのヒアリングなどをしているが「時間が限られており、幅広く意見を集めたい」としている」…警察庁主導で緩和は骨抜きになる予感…
— あー (@floria_mint) 2014, 7月 24
短いで~募集期間っ!!(´・Д・)」
ダンス規制:25日からパブリックコメントを募集 - http://t.co/C7rIdcKAI3
25日から8月7日まで。電子メール(hoan@npa.go.jp)やファクス(03・3581・5936)など
詳細は警察庁のホームページに掲載
— CHAKURA NO! ABE! (@chakura0807) 2014, 7月 24
◆心配なコト
相手は権威主義の見本みたいな全ダ連だからなー
— 天野うずめ(2A)/blackuzume (@uzume02) 2014, 7月 24
↑そうなんです。
今回のパブリックコメントには、「ダンスは健全じゃない」と主張し、風営法によるダンス規制を続けるべきとする全ダ連のような勢力も意見を寄せることができます。
彼らは、警察OBを役員に迎えいれるなど、営利関係があるので、組織票を駆使してでも、既得権益を守るべく行動することが考えられます。
よって、今回のパブリックコメント募集は一見フェアな機会にみえますが、「誰かがなんとかしてくれるだろう」と思っていては、逆に「ダンス規制を求める声の方が多かったです」っていう結論になるおそれもあるのです。
◆パブリックコメントの送り先(2014年7月25日~8月7日まで)
>>意見提出フォーム
電子メール:hoan@npa.go.jp
ファクス:03-3581-5936 ※1枚目に「パブリックコメント」と必ず記入ください。
郵送:〒100-8974 東京都千代田区霞が関2-1-2 警察庁生活安全局保安課企画係 パブリックコメント担当
風営法パブコメ「論点」について(終)警察のナラティブには、「風営法の何が問題なのか」についての言及はない。「改正に伴って出現するかもしれない問題」の対処を問うている。しかし問題が法の不備である場合、原因と結果を取り違えているかのようなこのアプローチでより良い改正になるのだろうか。
— 岩村健二郎 (@Quenchan) 2014, 7月 24
うーんと、警察庁による風営法改正パブコメに関して「例文」とか出まわってるけど、それはあんまり意味ないよ。パブコメってのは多様な意見を広く集めるのが趣旨であって、特定意見に対する賛同者を集める署名とは違う。コピペで定型文送るくらいなら、多少乱雑でも自分の意見を送った方がいい。
— 木曽崇(国際カジノ研究所・所長) (@takashikiso) 2014, 7月 27

ふつう、スッポンポンになったら
「あら、イヤらしい!」
「イヤン、お下品!」
「まぁ、不健全!」
…って思いそうなものですが、この動画からはそういった雰囲気は不思議と感じられません。
逆に、ダンスの健全さ、楽しさ、愉快さが上手く表現できている、すばらしい動画だと思います☆
◆ 動画のながれ

場所はロスアンゼルスの某所。
若い男女が、大胆に服を脱いでいく・・・

「さぁ、ダンスだ!」
「さぁ、ダンスよ!」

全裸ダンスはどんどん伝染していきます。

「ぶぃーん!!」
って、すっごく楽しそうwww

全裸ダンスの輪はどんどん加速。
ぽっちゃり系カップルも。

紳士淑女のカップルも。

さいごはショッピングモールの中央で大円団。
「ROMANCE WITH NO PANTS」
◆ 実際の動画はこちら(約2分)
◆ ツイッターの反応
So, what do you think about these guys dancing naked?
Different hey! ROMANCE WITH NO PANTS!!... http://t.co/Kzk6BlqmpG
— Love & Indulgence (@LoveIndulgence) 2014, 7月 17
↑訳:「こいつらスッポンポンやけどどうよ?ヘイ!(笑)」
Romance with no pants. Video: Dancers Go Buck Naked In Little Tokyo http://t.co/PO1CotvPlp via @
— David Begor (@MyQPlanet) 2014, 7月 16
↑どうやらロスアンゼルスのリトル・トーキョーで撮影されたみたいですね
'Romance With No Pants' - sounds good to me! Today is National Naked Day in America and yes it's safe to watch at... http://t.co/LtmEfQXSrI
— William Le (@williamuyvule) 2014, 7月 16
↑アメリカでは7/16が「全裸の日」だったようで。
それにしても、これどうやって撮影したんでしょうね~。
アメリカだから本当に全裸で撮ってそう(笑) USA Freedom!!!
【関連記事』
>>全ダ連が風営法改正に反対する理由と、ネットの反応
>>パディさん(79)のサルサがキレキレすぎるとイギリスのテレビ番組で話題に
>>「利き脳」画像をつくった本人が伝えたかった本当のコト
わたし、サルサもやってますが「操体」というのもやっていまして、2013年12月に「脳と操体」をテーマに「利き脳診断」のコラムを某所に寄稿したのですが(掲載終了済)、その時に作図した画像が最近Twitter、Facebook、はてなブックマーク等で急に話題になり、あちこちで見かけるので、驚いています。

お友だちとの会話のネタとして、おもしろおかしくシェアしてもらってかまわないのですが、当時コラムで書いていた文脈の一部が切り出された形で転載されているのがほとんどなので、「ホントに伝えたかったコトは、ちょっと違うのにな~」という想いもあるので、当ブログにオリジナルを再掲載しようと思います。
ついでに、せっかくなので「脳と操体とサルサ」についても、少し触れられればなと。
■ シリーズ「脳と操体」
というわけで、オリジナルコラムのリンク先こちら↓です。
拡散した例の画像は4回目の"「利き脳」をチェックする方法"に登場します。本当に言いたかったのは5~7回目の内容なので、こちらを読んでもらえると幸いです。
>> 脳と操体(1) ~脳のサイズ
>> 脳と操体(2) ~知覚は操れる スピニングダンサーで試してみよう
>> 脳と操体(3) ~右脳と左脳
>> 脳と操体(4) ~「利き脳」をチェックする方法
>> 脳と操体(5) ~「利き脳」について考察
>> 脳と操体(6) ~「利き脳」なんてホントはない?
>> 脳と操体(7) ~脳を鍛える方法
■ ソーシャルの反応について
【おすすめ】これはすごい!利き腕ならぬ利き脳がわかる画像がネット上で話題に!!:キニ速 (72 users) http://t.co/yY6j2yTrpb 7件のコメント http://t.co/T29Th9PrXW
— はてなブックマーク::Hotentry (@hatebu) 2014, 7月 9
↑キニ速さんに紹介されて→はてブがたくさんついて、シェアが広がった…というバズり方だったみたいですね
あなたは右脳派・左脳派?見える色も違う?人間の脳の不思議がすごい - NAVER まとめ http://t.co/BVEziChSGM
— NAVER まとめ(公式) (@matomenaver) 2014, 7月 11
↑Naverまとめでもとりあげられましたが、スピニングダンサーの解釈が全然逆に!(右左脳判定じゃないっす!)
ブログを更新しました。 『効き脳チェック!貴方は右脳?左脳?左利きに憧れちゃうのは私だけ?』 http://t.co/G2gRCG3O6y
— Izmic Be STUDIO (@Izmic_Be_STUDIO) 2014, 1月 9
↑イヅミックビースタジオさんは、おそらく私の元コラムを見て、画像を流用されたのですね。しかし言いたいコトが曲げられてる…ちがう~!
血液型性格診断と同レベル臭いけど、直観的感情的な部分と論理的計算的な部分の板挟みで中途半端な脳みそしてんなとは自分では少なくとも感じてはいる…。 / “【おすすめ】これはすごい!利き腕ならぬ利き脳がわかる画像がネット上で話題に!!…” http://t.co/lve9L7uOfi
— feita (@feita0) 2014, 7月 9
↑そうそう。血液診断と同レベルくさいという程度でネタにしてもらえたらOKっす!
右脳左脳神話はいつまで蔓延るのか.../ちなみにこれ内容入れ替えても「わかる!」ってなると思うよ。血液型性格診断と同じ。 / “【おすすめ】これはすごい!利き腕ならぬ利き脳がわかる画像がネット上で話題に!!:キニ速” http://t.co/5jeOBhgFhJ
— andhyphen (@andhyphen) 2014, 7月 9
↑「どれも当てはまる…」って思う人はけっこういると思いますね。
わたしささ脳でした「左脳・論理的、几帳面、努力家」マジか?まぁ、悩んだりすると本とか読んで、改善策を理論立てて考えないと気が済まないタイプではありますが...◆次の4つのうちあなたはどのタイプ? 簡単な実験で「利き脳」がわかる! http://t.co/C70ArrqrDC
— ☆まぁや☆ (@ma_ya_24) 2014, 7月 10
↑わたしがとったアンケートでは、「ささ脳」って結果がでる人は「え?」と思う傾向が強かったです。
「論理的な左脳と創造的な右脳」という迷信いつになったらなくなるんだろうな。 / “【おすすめ】これはすごい!利き腕ならぬ利き脳がわかる画像がネット上で話題に!!:キニ速” http://t.co/1lhbURlFMt
— 平田朋義 (@tomo3141592653) 2014, 7月 9
↑とくに日本人はこういう診断系が好きですよね
10秒で判定! あなたの物事の『捉え方・考え方』がわかる画像が話題 http://t.co/7wRcM54zkH pic.twitter.com/MDqdwicpV2
— grape (@grapeejp) 2014, 7月 10
↑タイトルのつけ方が上手いな~。さすがバイラルメディア屋さん(笑)
「#右脳派」か「#左脳派」かわかる画像 #アンケート結果。 http://t.co/oWM3f9VzYf #データ #画像
— attrip(アルパカ) (@attrip) 2014, 7月 11
↑おっ、アンケートとったメディアも!やっぱ「ささ脳」が少なめですなー
更新▷ あなたはどのタイプ?「利き脳」を4タイプに分類した画像が話題 http://t.co/CiXhw67UPE
— 野村純平(男子ハック) (@JUNP_N) 2014, 7月 10
↑便乗記事もたくさんでましたが、なかなか本当に言いたいことまでは伝わらず…
次の4つのうちあなたはどのタイプ? 簡単な実験で「利き脳」がわかる! http://t.co/chfUJmGVwO
— All About News Dig (@allaboutnewsdig) 2014, 7月 10
↑そしてそのままAll About News Digにも転載・・・こうやってバズが連鎖していくのですねぇ。しかしNews Digにはキチンとニュース元を訂正してもらえました^^
これ小説の書き方に影響してる感ある。例えばうう脳さんは心象描写が多い勢いのある作品、ささ脳さんはプロットから文体からしっかり固めた堅実な作品を書いてるっていう偏見 pic.twitter.com/TFk1eDzbgH
— 弥@パニクるな (@wtrshiba) 2014, 7月 8
↑そもそも拡散されたキッカケは、弥@パニクるな(@wtrshiba)さんの、このツイートだったみたいですね。それにしても8万RTってスゴイですね!
「利き脳」診断のウソ!最近また流行ってるけどこういうのはうっすら理解したらダメだね http://t.co/4Mz92is5ef
— 164 (@next164) 2014, 7月 13
↑「脳と操体シリーズ」をひと通り読んでいただくと、およそこういう印象になるかと思います。まぁ「ウソ!」とまでは私は言ってませんけどねw
こいつは右脳左脳がどうのこうのと似非科学感が酷い
何故腕組みと指組みでそれが解析できるのか
— なんでやねん (@kuzukago210) 2014, 7月 8
↑そう「そもそもなぜ?根拠は?」と疑問に思ったのが私も出発点でした。で、アンケートをとってみたり、脳科学者の見解を探してみたのです。
■ おまけ:「脳と操体とサルサ」
感覚を重視する「操体」において、右脳vs左脳論はどのように捉えたら良いのか…というコトをコラムで書かせてもらったのですが、サルサダンスでもカラダを動かす際に、「論理的に、システム的に、秩序的に」…いわゆる左脳的に行動することはありますが、どちらかというと「芸術的に、自由に、クリエイティブに」動く、いわゆる右脳系タイプの人に向いてるイメージがありますよね。
しかし、アンケートをとってみると、サルサダンサーには意外と「ささ脳」タイプの人がチラホラ。
私も「インプットはロジカルに、アウトプットは最終的にはフィーリングw」というタイプですし、右脳系タイプな印象のあるサルサミュージシャンの人たちも、「ダンスは苦手」って人もけっこういます。
特にオチはないのですがw
「カラダを動かす」「脳をつかう」ということは、トレーニングによって色々可能性がありそうだなーと思いました。
ちなみにサルサダンスの場合、リーダーとフォロワーの「テンション」ってすごく大事ですが、操体でも操者と被験者の「調和の関係」ってすごく大事なんです!
「脳」についてつらつら論じてまいりましたが、
ラストの今回は「脳の鍛え方」について書こうと思います。
長文となりますが、お付き合いいただければ幸いです。

◇
脳を鍛えるには、基本的には、カラダと同じく
「よく動かし、よく休ませる」ことだと思います。
とはいえ、脳のサイズは、ある程度決まっていますので、
筋肉のように鍛えたからといって、
モリモリと大きくできるワケではありません。
むしろ、元々もっている脳の性能を最大限に活かせるようになる、と
イメージした方がいいかもしれません。
自分のカラダが、ひとつの大きなコンピューターだとすると、
脳はとても高性能な「データ処理装置」といえます。
データ処理の働きは、情報の「インプット」と「アウトプット」です。
この2つの働きを、バランスよく、スムースにできるようになれば、
「脳力があがる」ということになります。
◆ インプットとアウトプット
インプットとアウトプットについて、料理に例えてみます。
◇
「おいしいレバーパテの作り方」
という情報(レシピ)があるとします。
この情報にたどりつくのには、
「自発的にたどりつくパターン」と
「他発的なパターン」の2通りがあります。
どちらを辿っても、得られる情報は同じですが、
この2つには大きなちがいがあります。
前者は、自分で検索などして情報を得るパターンで、
・「(自分が)レバーパテが好きで食べたい」
・「おもてなし料理として、ホームパーティで披露したい」
・「新しい料理に挑戦したい」
などなど、なにかしらの目的が背景にあるハズです。
一方、後者のパターンは、
親、友人、先生、またはテレビや雑誌のコラムetcから
受動的に「たまたま」得られた情報です。
手に入れた情報(レシピ)がインプット、
そのレシピを実際に試してみる(作ってみる)ことが、
アウトプットにあたります。
さて、
自発的にレシピをみつけてきた人は、何かしらの目的があるので
料理をする過程で、味見をして、状況に応じて
塩加減をかえたり、分量を調整したり、付けあわせの料理についても
考えたりするはずです。
一方、他発的にレシピを伝えられた人は、
「貴重なレシピを、ありがとうございます!」
…と言いながら、アウトプットに至らないとか、
仮にレシピを試してみても、「自分に合う or 合わない」の範囲で評価しておわり…。
ということが、往々にしてあるかと思います。
つまり、
同じ内容の情報でも、
インプットのルートによって価値が異なり、
アウトプットの質が大きく変わるということです。
また、
ひとくちに「レバーパテ」といっても、
鶏レバー、豚レバー、牛レバー…と素材が変われば
調理の仕方や、ディテールがかわってきます。
こだわりがあれば、きっと作り方も工夫するでしょう。
つまり、アウトプットに工夫の跡がでるはずです。
まず、レシピ通りに作ってみる。
それから自分なりの味付けを加える。
いわゆる「守破離」の大切さは言うに及びませんが、
「いかにレシピに辿りつくか」も、また大切な要素です。
モチロンですが、他発的に情報を得ることが
よろしくないというわけではありません。
逆に、それはとてもラッキーなことだと思います。
情報を伝えてくれる先生や友人に恵まれる、
あるいはTVや雑誌等にアンテナを伸ばしているからこその
成果だともいえます。
情報に溢れた時代ですから、
インプットする情報を選ぶ能力と
スルーする技術も大切です。
さいきん少しオカシイな、と思うのは
「なんでもかんでもインプットしようとしちゃう人」が
多いような気がします。
「ありがとうございます!インプットさせていただきます!」
も大いにけっこうなのですが、アウトプットとのバランス、
アウトプットの質、アウトプットへの挑戦も大切にすべきではないでしょうか。
情報を受信するだけでなく、発信できる能力も含めた活用力のことを
「リテラシー」といいますが、
脳を鍛える = リテラシーを高める…と捉えてみてはいかがでしょう。
◆ 脳のデフラグ「瞑想」
「脳」を鍛えるもう一つの方法として
「瞑想」もオススメしたいと思います。
瞑想と聞くと
「あ~、スピリチュアルとかそういう系ですかぁ?」
と思うかもしれませんが、ちがいます。
またコンピュータでの例えになりますが、
コンピュータもずっと使い続けていくとCPUに熱がたまり、
処理能力が落ちていってしまいます。
なので、空冷なり水冷なり、適度に電源を落としたりして冷却してあげると、
性能を高められます。
また、記憶装置内のデータを整理し、
「脳のディスク最適化」を行うことで、
本来の性能を引き出すというデフラグ的な狙いも瞑想にはあります。
<参考>
Effects of mindfulness meditation training on anticipatory alpha modulation in primary somatosensory cortex
題訳:一次体性感覚におけるアルファ調整と瞑想トレーニングの効果
瞑想のやり方は、いたってシンプルで、
必要なモノはなにもありません。
静かな空間と、ゆったりできるスペースだけあればOKです。
●体をリラックスさせて軽く目を閉じる
●浮かんでくるイメージをぼんやり眺める
●1日5分程度でOK
ちなみに、私はiPhoneのアプリを使っています。
◆ 運動と脳とミトコンドリアの関係
以前受講したスポーツプログラマーの講習で、
日本のトップアスリート選手の指導をしているドクターの方が
「脳を鍛えるには運動しかない!」という著書が
非常にエポックメイキングだと絶賛していました。
![]() | 脳を鍛えるには運動しかない!―最新科学でわかった脳細胞の増やし方 (2009/03) ジョン J. レイティ、エリック ヘイガーマン 他 商品詳細を見る |
これは確かに面白い内容だったので、一部をご紹介します。
(抜粋)
~有酸素運動と複雑な動きはそれぞれ別の有益な効果を脳にもたらすのだ。
ありがたいことに、この二つは互いに補いあっている。~
~そこでわたしがお勧めするのは、心血管系と脳を同時に酷使するスポーツ(たとえばテニスなど)をするか、あるいは、10分ほど有酸素運動でウォーミングアップをしたのちにロッククライミングやバランスの訓練と言った酸素消費量が少なく技能を必要とする運動をするというやり方だ。有酸素運動が神経伝達物質を増やし、成長因子を送り込む新しい血管を作り、新しい細胞を生み出す一方で、複雑な動きはネットワークを強く広くして、それらをうまく使えるようにする。動きが複雑であればあるほど、シナプスの結びつきは複雑になる。また、こうしたネットワークは運動を通して作られたものではあっても、ほかの領域に動員され、思考にも使われる。ピアノを習っている子どもが算数を習得しやすいのはそのためだ。~
また、ニューヨーク・タイムズでも似たようなトピックスがありました。
<出典>
How Exercise Can Strengthen the Brain
題訳:運動がいかに脳をきたえるか
この記事によると、
身体を鍛えることは、脳内に新しいミトコンドリア(細胞の動力装置)をつくり、脳を強化することになる…とマウスの研究でわかったそうです。
操体でも
「目線(意識)とミトコンドリアの関係」に注目して操法を通すことがあります。
カラダの特定の部位に目線を通す(意識をむける)ことで、
ミトコンドリアが生成、あるいはその部位に集中する…ウン、あると思います。
少し話がそれましたが、
今回は脳を鍛える方法について、書いてみました。
「脳と操体」のシリーズを全部読んでくれた方、ありがとうございました!
「操体」の方に興味をもった方は、ぜひご連絡ください!
■ シリーズ「脳と操体」
>> 脳と操体(1) ~脳のサイズ
>> 脳と操体(2) ~知覚は操れる スピニングダンサーで試してみよう
>> 脳と操体(3) ~右脳と左脳
>> 脳と操体(4) ~「利き脳」をチェックする方法
>> 脳と操体(5) ~「利き脳」について考察
>> 脳と操体(6) ~「利き脳」なんてホントはない?
>> 脳と操体(7) ~脳を鍛える方法
>> 「利き脳」の画像をつくった本人が言いたかった本当のコト
※このコラムは2013年12月に、あみけんが某ブログに寄稿したものを、All About my Salsa用に編集・再掲載したものです。