◆パブリックコメント募集の報道

これまで「風営法」を濫用して、クラブやダンス教室を規制してきたケーサツですが、「捜査がずさんすぎる!」という声も多く、先日おこなわれた大阪のダンスクラブ「NOON」の裁判では、裁判所からも「そんな捜査じゃダメでしょw」的な判決がでました。(判決はクラブ側の無罪)
こうした流れを受けての、今回パブリックコメント募集なので、ここぞとばかりにキチンと声を届けるべきかと思います。
友人と「ひどい法律だよねぇ」と、文句を言いあうだけではなく、しかるべきトコロに、しかるべきタイミングで意見を送りましょう!
とはいえ、「パブリックコメントって、何をどうアピールすればいいの?」という人も多いのでは?
そこで、あくまで参考としてですが、パブコメ例やネットの反応をあげてみますね。
◆パブリックコメントの書き方・意見の例
以前、当ブログで「全ダ連が風営法改正に反対する理由と、ネットの反応」をまとめた時のツッコミポイントも書きだしつつ、例をあげてみました。
“ダンスクラブにおけるセクハラやパワハラは「迷惑防止条例」で、つきまとい行為などは「ストーカー規制法」で問題の種類ごとにキチンと対応すればいいのではないでしょうか。ダンスをまるごと風営法で規制するのはおかしい。”
“未成年の風紀は「青少年保護条例」で、暴力団や反社会的勢力は「暴力団対策法」で取り締まるべき問題です。ダンスとの関連性に焦点をあてて、風営法で規制するのはおかしい。”
“ダンスは、公立学校の体育で必修科目となった健全なスポーツであり、文化・芸術活動です。1948年に制定された現在の風営法は、時代に合わない法律となっていますので、ダンスを規制から外す方向で見直してください。”
“大阪のクラブ「NOON」を摘発した際の、警察の捜査はずさんすぎます。風営法を盾にした別件逮捕を目的とした捜査手法はやめ、本質的に国民の利益と保護を実現するための丁寧で的確な捜査と法運営をのぞみます。”
※「Let’s DANCE署名推進委員会について」にて「私たちの求めるもの」が列記されています。そちらも参照してください。
パブリックコメントの中身・書き方は、あくまで皆さんの意見を書けばよく、決まったテンプレートや文字量の制限はないそうです。
文章も、敬体(ですます調)でも常体(である調)でもどちらでも構わないとのこと。
風営法改正のポイントが明確にわかる、CMC準備会 発起人代表兼事務局長 齋藤貴弘のインタビュー記事。パブリックコメント提出の際には、是非、参照して欲しい。 http://t.co/J8GnnOuq51 #風営法
— CMCopennetwork (@CMCopennetwork) 2014, 7月 27
風営法改正パブコメの参考に!
「風営法改正 BEFORE/AFTER」
https://t.co/Ub4167lGof
— 岩村健二郎 (@Quenchan) 2014, 7月 26
【追記】
大学院で法律の研究をしてる博士から、下記のコメントをもらったので、追記します。
“完全に表現の自由と、営業の自由に抵触していますよね。法律というのは、時代の流れに即して発展するのが苦手な子でして、慣習を守ることの方を重要視しています。だから、こういう法律が維持されるわけでして、、、、困りますね。
小学校の体育にダンスが含まれている、という点は抗弁として非常に有力だと思います。”
◆ネットの反応
続報。うおおお、これは論点ずらしを含め突っ込みどころ満載だ!全力でコメントを上げよう!
ダンス規制の緩和について意見公募 25日から2週間 - 朝日新聞デジタル http://t.co/ajohW7d51G
— 岩村健二郎 (@Quenchan) 2014, 7月 24
警察庁が、クラブなどでのダンス規制に関する世の中の意見を知りたがっています。有識者だけでなく、一般の人の意見も反映させましょう。締め切りは8月7日です → ダンス規制:25日からパブリックコメントを募集 - 毎日新聞 http://t.co/tWRQbKeQPA
— 尾村洋介 (@omurayosuke999) 2014, 7月 24
業界の人だけでなく一般から募るのはいい試みかも。この手の話は外の人からどう見えるかってのがやはり大事だと思う。外の人に受け入れられなかったら未来なんてないしね ダンス規制:25日からパブリックコメントを募集 - 毎日新聞 http://t.co/yZsv9vnKRV
— shigenori sugimoto (@shige1101) 2014, 7月 24
【ダンス規制にご意見を=緩和議論に反映-警察庁】http://t.co/aIdLIH6Vw5 意見も何も内容がおかしい。問題が起こらなそうなダンス活動とクラブを同列にするのはどう考えてもおかしい。てか「ダンス文化推進議員連盟」のメンバーが胡散臭さ過ぎ!よく考えて署名するように。
— おしえておしえて。。。 (@oshiete_2014) 2014, 7月 24
ダンス規制:25日からパブリックコメントを募集 - 毎日新聞 http://t.co/3q8008wHkp←「今月15日に有識者会議を設置し、業界関係者からのヒアリングなどをしているが「時間が限られており、幅広く意見を集めたい」としている」…警察庁主導で緩和は骨抜きになる予感…
— あー (@floria_mint) 2014, 7月 24
短いで~募集期間っ!!(´・Д・)」
ダンス規制:25日からパブリックコメントを募集 - http://t.co/C7rIdcKAI3
25日から8月7日まで。電子メール(hoan@npa.go.jp)やファクス(03・3581・5936)など
詳細は警察庁のホームページに掲載
— CHAKURA NO! ABE! (@chakura0807) 2014, 7月 24
◆心配なコト
相手は権威主義の見本みたいな全ダ連だからなー
— 天野うずめ(2A)/blackuzume (@uzume02) 2014, 7月 24
↑そうなんです。
今回のパブリックコメントには、「ダンスは健全じゃない」と主張し、風営法によるダンス規制を続けるべきとする全ダ連のような勢力も意見を寄せることができます。
彼らは、警察OBを役員に迎えいれるなど、営利関係があるので、組織票を駆使してでも、既得権益を守るべく行動することが考えられます。
よって、今回のパブリックコメント募集は一見フェアな機会にみえますが、「誰かがなんとかしてくれるだろう」と思っていては、逆に「ダンス規制を求める声の方が多かったです」っていう結論になるおそれもあるのです。
◆パブリックコメントの送り先(2014年7月25日~8月7日まで)
>>意見提出フォーム
電子メール:hoan@npa.go.jp
ファクス:03-3581-5936 ※1枚目に「パブリックコメント」と必ず記入ください。
郵送:〒100-8974 東京都千代田区霞が関2-1-2 警察庁生活安全局保安課企画係 パブリックコメント担当
風営法パブコメ「論点」について(終)警察のナラティブには、「風営法の何が問題なのか」についての言及はない。「改正に伴って出現するかもしれない問題」の対処を問うている。しかし問題が法の不備である場合、原因と結果を取り違えているかのようなこのアプローチでより良い改正になるのだろうか。
— 岩村健二郎 (@Quenchan) 2014, 7月 24
うーんと、警察庁による風営法改正パブコメに関して「例文」とか出まわってるけど、それはあんまり意味ないよ。パブコメってのは多様な意見を広く集めるのが趣旨であって、特定意見に対する賛同者を集める署名とは違う。コピペで定型文送るくらいなら、多少乱雑でも自分の意見を送った方がいい。
— 木曽崇(国際カジノ研究所・所長) (@takashikiso) 2014, 7月 27
