こんにちは。あみけんです。
ロジャー・スペリー博士という人を
ご存知でしょうか?

↑
1981年に分離脳研究で
ノーベル賞を受賞した神経心理学者です。
左右の脳は、
脳梁(のうりょう)という線維束でつながっていて、
半球間の信号伝達を行っているのですが、
ロジャー博士は、てんかん治療の目的で、
その脳梁を切断した患者に、
片方の脳半球に依存することが知られている作業を行ってもらい、
二つの脳半球がそれぞれ独立した意識を持っていることを実証しました。
これをきっかけに
左右脳の機能的研究がさかんになり、
世間でも左脳、右脳ブームが巻き起こることとなったわけです。
しかし…
われわれ日本人は、どうしてもブームに乗じすぎてしまいがちです。
血液型別性格診断が大流行したように、
「診断モノ」が大好きなんですねぇ。
というわけで、
前置きが長くなりましたが、今日は「利き脳診断」について書きます。
いわゆる「あなたは左脳派? それとも右脳派?」というやつです。
診断方法について、いろいろ調べてみたところ、
ビジネスシーンで活用されているのはハーマンモデルという手法ですが、
無料かつ簡単で最もメジャーなのが、
下記の「指組み & 腕組み診断法」でした。
百聞は一見にしかず、ということで
ぜひ試しに診断してみてください。
▽診断方法
まず自然に「指組み」をしてください。
そして、左右の親指の
どちらが下にあるかを
確認しましょう。
左指が下ならインプット時の利き脳は「左」
右指が下ならインプット時の利き脳は「右」です。
同じく自然に「腕組み」をしてください。
そして、左右の腕の
どちらが上にあるかを
確認しましょう。
左腕が下ならアウトプット時の利き脳は「左」
右腕が下ならアウトプット時の利き脳は「右」です。

▽診断結果の見方
上述の診断結果を、タイプに当てはめてみましょう。

結果はいかがだったでしょうか?
ちなみに、この診断法、
インターネットや女性誌など、
色んな媒体で活用・応用されているのですが、
出所・根拠・開発者は明らかになっていません。
なので、本当にこの結果が
脳科学的に正しいのかどうかは、
実はよくわかっていないのです。
(都市伝説というひともいます)
そこで、
私は統計学的なアプローチで
信憑性を測ってみようと考えました。
利き脳診断を色んな人に試してもらい、
その結果に対して
「納得できたか、否か」
をアンケート回答してもらいました。
(有効回答数 = 111件)
まず、タイプ別の比率結果がこちらです
↓↓↓

今回のアンケート集計結果としては、
「うさ脳タイプ」が最も多く、
「ささ脳タイプ」が少数派
ということがわかりました。(あみけん調べ)
そして、肝心の
「納得できた or 納得できなかったか」については...
↓↓↓

なんと!
「いいえ」と答えた人が、
わずか4%でした。
それ以外の、9割以上の人は、
(多少なりとも)
「当たってる!」
と思ったわけですね。
ということで、
都市伝説ともいわれている
利き脳診断ですが、
一定の信用性はあるといえそうです。
今回はここまでとします。
次回以降は、アンケート結果を使って
いろいろと考察をしていこうと思います。
ありがとうございました。
>> 脳と操体(1) ~脳のサイズ
>> 脳と操体(2) ~知覚は操れる スピニングダンサーで試してみよう
>> 脳と操体(3) ~右脳と左脳
>> 脳と操体(4) ~「利き脳」をチェックする方法
>> 脳と操体(5) ~「利き脳」について考察
>> 脳と操体(6) ~「利き脳」なんてホントはない?
>> 脳と操体(7) ~脳を鍛える方法
>> 「利き脳」の画像をつくった本人が言いたかった本当のコト
※このコラムは2013年12月に、あみけんが某ブログに寄稿したものを、All About my Salsa用に編集・再掲載したものです。
ロジャー・スペリー博士という人を
ご存知でしょうか?

↑
1981年に分離脳研究で
ノーベル賞を受賞した神経心理学者です。
左右の脳は、
脳梁(のうりょう)という線維束でつながっていて、
半球間の信号伝達を行っているのですが、
ロジャー博士は、てんかん治療の目的で、
その脳梁を切断した患者に、
片方の脳半球に依存することが知られている作業を行ってもらい、
二つの脳半球がそれぞれ独立した意識を持っていることを実証しました。
これをきっかけに
左右脳の機能的研究がさかんになり、
世間でも左脳、右脳ブームが巻き起こることとなったわけです。
しかし…
われわれ日本人は、どうしてもブームに乗じすぎてしまいがちです。
血液型別性格診断が大流行したように、
「診断モノ」が大好きなんですねぇ。
◆ 利き脳を診断してみよう
というわけで、
前置きが長くなりましたが、今日は「利き脳診断」について書きます。
いわゆる「あなたは左脳派? それとも右脳派?」というやつです。
診断方法について、いろいろ調べてみたところ、
ビジネスシーンで活用されているのはハーマンモデルという手法ですが、
無料かつ簡単で最もメジャーなのが、
下記の「指組み & 腕組み診断法」でした。
百聞は一見にしかず、ということで
ぜひ試しに診断してみてください。
▽診断方法
まず自然に「指組み」をしてください。
そして、左右の親指の
どちらが下にあるかを
確認しましょう。
左指が下ならインプット時の利き脳は「左」
右指が下ならインプット時の利き脳は「右」です。
同じく自然に「腕組み」をしてください。
そして、左右の腕の
どちらが上にあるかを
確認しましょう。
左腕が下ならアウトプット時の利き脳は「左」
右腕が下ならアウトプット時の利き脳は「右」です。

▽診断結果の見方
上述の診断結果を、タイプに当てはめてみましょう。

結果はいかがだったでしょうか?
◆ 「指組み & 腕組み診断法」は都市伝説!?
ちなみに、この診断法、
インターネットや女性誌など、
色んな媒体で活用・応用されているのですが、
出所・根拠・開発者は明らかになっていません。
なので、本当にこの結果が
脳科学的に正しいのかどうかは、
実はよくわかっていないのです。
(都市伝説というひともいます)
そこで、
私は統計学的なアプローチで
信憑性を測ってみようと考えました。
利き脳診断を色んな人に試してもらい、
その結果に対して
「納得できたか、否か」
をアンケート回答してもらいました。
(有効回答数 = 111件)
まず、タイプ別の比率結果がこちらです
↓↓↓

今回のアンケート集計結果としては、
「うさ脳タイプ」が最も多く、
「ささ脳タイプ」が少数派
ということがわかりました。(あみけん調べ)
そして、肝心の
「納得できた or 納得できなかったか」については...
↓↓↓

なんと!
「いいえ」と答えた人が、
わずか4%でした。
それ以外の、9割以上の人は、
(多少なりとも)
「当たってる!」
と思ったわけですね。
ということで、
都市伝説ともいわれている
利き脳診断ですが、
一定の信用性はあるといえそうです。
今回はここまでとします。
次回以降は、アンケート結果を使って
いろいろと考察をしていこうと思います。
ありがとうございました。
■ シリーズ「脳と操体」
>> 脳と操体(1) ~脳のサイズ
>> 脳と操体(2) ~知覚は操れる スピニングダンサーで試してみよう
>> 脳と操体(3) ~右脳と左脳
>> 脳と操体(4) ~「利き脳」をチェックする方法
>> 脳と操体(5) ~「利き脳」について考察
>> 脳と操体(6) ~「利き脳」なんてホントはない?
>> 脳と操体(7) ~脳を鍛える方法
>> 「利き脳」の画像をつくった本人が言いたかった本当のコト
※このコラムは2013年12月に、あみけんが某ブログに寄稿したものを、All About my Salsa用に編集・再掲載したものです。
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